マメじゃないこまめの考えごと

アウトプットが苦手なわたしの、考えごとを綴ります。やっている資産運用のことやこれからの投資のこと、読んだ本のこと、妊娠生活のことなど諸々。いつかしっかりブログ運営をするために、今はとにかくアウトプットします!現在35歳の専業主婦です。夫婦二人と息子一人、猫一匹で暮らしてます。

【稽留流産の記録】流産と診断された日

(術後、記憶をたどって書いている内容です)

 

4月13日。

二週間ぶりの妊婦検診。

今日順調だったら、分娩をする病院に紹介状を書いてもらって

母子手帳ももしかしたらもらえるかもしれない日だった。

 

つわりもほとんどなく、出血もなかったので、

順調だと思い込んでた。

成長して、大きくなった赤ちゃんのエコー写真を見るのが楽しみだった。

 

いつものように問診。

「出血はある?気持ち悪くない?大丈夫ね?じゃあ、赤ちゃん見て問題なさそうなら紹介状書くからね」と先生。

(私が行っていたクリニックでは分娩は行っておらず、妊婦健診と分娩は別の病院になるシステムでした)

 

いつものように内診。

心なしか、いつもよりも長いように感じて

漠然と、不安を感じたことを覚えている。

けど、内診中先生は何も言わなかったから、大丈夫かなと思っていた。

 

だけど・・・

一度待合室に戻り、問診室に呼ばれたとき、先生の顔はこわばっていた。

第一声が「・・・うーん」だったことで、何かがあったことを感じた。

次のことば。

「最近まで順調に育っていたみたいだけど、今心臓止まってしまってるみたいなんだよね」

そう言われた瞬間

全身の血が顔に上ってくるような、感覚がした。

汗が噴き出るのが分かった。

 
心臓が止まった・・・もう助からないってことだよね
もう、育たない?
この子に会えない・・・
 
そんな思いが頭を駆け巡って
絞り出した言葉は「原因って・・・」だった。
 
先生は、「染色体異常が多いから、何をしたっていうわけじゃなくて、15%くらいはそうなることがあって
今回たまたまそれに当たってしまったんだね。次は90%くらい大丈夫ってことだから。」
と説明してくれた。
「流産っていう形になるから、手術するための紹介状を書くから。」と。
これで問診は終わった。
 
その後、助産師さんに呼ばれてこの後の手続きについて説明があり、
手術の前に出てきてしまうこともあるということも聞いた。
そして、「とても悲しいし淋しいけど、ものは考えようだからね。たくさん泣いて、また戻ってきてね!」と
肩をたたいて励ましてくれた。
そして、紹介先の病院を受診する日時の予約を入れてもらい、終了。
最初の予約日に手術をするのではなく、一度診察をするんだそう。
次の週の月曜日になった。
 
クリニックでのお会計を待つ間
悲しくて悲しくて我慢しても涙が出そうになった。
必死でこらえて、会計。
妊婦健診は保険がきかないからいつも5000円とか1万円とかなのに
今回は2500円ほど。
流産と診断された瞬間から、保険適用になるんだ、と妙に冷静に考えて、
クリニックを後にした。
 
外に出た瞬間、こらえていた涙がどんどんあふれてきて止まらなかった。
とにかく自分ひとりじゃ抱えきれなくて、夫と母に電話したがつながらない。
本当は買い物をして帰るつもりだったけれど
何もする気になれなかったので、とにかく帰ろうとバス停に向かっている途中、
夫からコールバックがあった。
 
今日先生から聞いたことを泣きながら話。
夫は絶句していた。
後で聞いたらなんと声をかけていいかわからなかったと。
そして、電話を切った後、稽留流産について、たくさんネットで調べてくれたみたい。
やさしい夫。
 
帰りのバスの中でも涙が止まらず
それでも何とか帰宅。
帰宅後は我慢せず、感情の赴くままにとにかく泣いた。
母からもコールバックがあり、ほぼ夫と同じ反応。
その後メールで、「なんと言っていいか。とにかく無理をせずに。」と気遣いがあった。
 
この日は泣いて、ネットを調べて、泣いて、を繰り返し。
 
でもどこかで冷静な自分がいて、
「職場に報告しないと」
「診察の日の休みをもらわないと」
「落ち着いたら職場のみんなにLINEしよう。でも、気を使うだろうな」
と考えていた。
 

夫と母に報告し、

少し落ち着いたところで、上司にはメールで、職場のみんな(と言っても3人だけ)にはLINEで報告。

妊娠初期だったけれど、つわりなどで迷惑をかける可能性があったから

妊娠がわかった時点でみんなには報告していた。

 

LINEには、「気を使う内容で返事に困るだろうから、既読スルーでかまわない」旨記載したけれど

やはり気を使ったのか全員から返事が来た。

みんな、やさしい。

 

本当はこの日、友達と野球観戦に行く予定で、

チケットを友達にお願いしていた。

チケット代も払っていたけど、どうしても今日野球を観て応援する気にはなれなくてキャンセル連絡をした。

その子には妊娠したことは言っていなかったから、体調不良で。

外野で、たくさん応援するつもりで取った席だったから

一人で行かせるのは申し訳ない気持ちでいっぱいだったけど

今日騒いで笑える自信がなかった。

この友達も快く、受け入れてくれた。

 

一通り連絡した後は、ひたすらネットサーフィン。

本当に流産だったのかな?心拍確認がたまたまできなかっただけじゃないのかな?とも思って

セカンドオピニオンも検索したけど

今の技術ではなかなかそんなミスはないらしいことも分かった。

紹介先の病院でもう一度診てもらえるので

期待しないようにでも一縷の望みを持った。

 

流産と診断されたときに見るといい、と紹介されたユーチューブも見て

また、泣く。

水子供養のことや、手術のこと、費用のこと、次の妊娠のこと、

色んなことを検索して、夫の帰りを待った。

 

この日は夫が早く仕事を切り上げてくれて、

18時半頃に帰宅。

顔を見るなり、悲しい、淋しいと気が済むまで泣いた。

彼はただただ聞いて、慰めてくれた。

 

まだ完全に受け入れることはできなかったけど

受け入れないと、という気持ちにはなれた。

 

夫がずっとそばにいてくれたことが

ありがたかったけど

ああ、やっぱり、お父さんにしてあげたかった、と思うとまた泣けてきた。